ビールを知る&体験する
RESTAURANT & SHOP GUIDE
東京≫ 東武百貨店 池袋店 和洋酒売場
ベルギービールの歴史の長い百貨店のこだわり
池袋駅のすぐそば、東武百貨店 池袋店の地下1階にある和洋酒売場。日本には、ベルギービールがまだ珍しかった頃から、その魅力をコツコツとお客さまに伝え続けてきた場所でもあります。
今回は、現場でビール愛を持って接客にあたる大原バイヤーにお話を伺いました。駅直結という便利な場所で、なぜ長年ベルギービールが愛され続けているのか。大原さん自身の個人的なエピソードも交えながら、その背景を紐解きます。
INTERVIEW
インタビュー
■ 取材日:2025年12月4日
■ 担当:大原バイヤー
Q:まずは、こちらのお店の特徴や、普段どのようなお客様がいらっしゃるのか、基本情報を教えていただけますか。
当店は、JR・地下鉄・東武各線の池袋駅から徒歩2分、百貨店内の和洋酒売場です。アクセスの便が良い好立地にありながら、どなたでも気軽にお立ち寄りいただける開放的な雰囲気が魅力です。池袋駅は乗降客数が全国3位を誇っており、通勤・通学中の方も多数ご来店頂いております。当店は地下1階ですが、地下2階の食品コーナーでビールに合うお好みのお惣菜を購入出来るのも利点ですね。
Q:地下2階でおつまみを選んでから寄れるのは、百貨店ならではの贅沢ですね。ところで、貴店と弊社(小西酒造)は非常に長くお付き合いいただいておりますが、その始まりについてお聞かせください。
ベルギービールの黎明期に当時のバイヤーがベルギービールの味わいの多様性に着目し取り組んだと聞いております。試飲会やベルギービールフェアを開催したり、ベルギービールファン獲得に尽力致しました。
Q:まさに日本のベルギービール文化を共に作ってきた歴史があるのですね。そんな貴店で、現在特に力を入れているラインナップは何でしょうか?
往年のベルギービールファンの要望でドゥシャス・デ・ブルゴーニュ、ウェストマール・トリプルは定番で取り扱い、その他は季節ごとの限定案内商品を取り扱っています。特にクリスマスビールは意欲的に仕入れています。
Q:クリスマスビール!冬の楽しみですよね。数ある季節商品の中でも、特にそこに着目されているのには、何か理由があるのでしょうか。
クリスマスといえばワインというイメージが強いですが、あえてビールという選択肢を提案できる面白さに着目しています。 その原点は、大学生の頃に地元のダイニングバーで初めて飲んだクリスマスビールです。その豊かな味わいと特別な高揚感に深く感動し、「この素晴らしい体験をもっと多くの方に伝えたい」と思ったことがきっかけです。
Q:学生時代の一杯が、今のバイヤーとしてのお仕事に繋がっているとは素敵なお話ですね。ちなみに、その時に大原さんの心を動かした銘柄は何だったのですか?
グーデン・カロルス・クリスマスです。複数のスパイスの個性が鮮明でありながら、雑味が無くスムースな口当たり、「個性的でありながら親しみ易い」というのが魅力だと思います。
Q:名作ですね!あのスパイシーで濃厚な味わいは忘れられません。最近では、どのようなお客様がベルギービールを手に取られることが多いのでしょうか。客層に変化などはありますか?
昔からのベルギービール支持層に加え、アメリカンスタイル(IPA)のブームをきっかけにビールに親しまれた層が、改めてベルギービールの個性に注目し、回帰されている傾向があります。
Q:流行を経て、再びベルギービールの「奥深さ」が見直されているのですね。プロの目から見て、改めて感じる「ベルギービールの魅力」とは何だと思われますか。
副原料の使用が認められている自由度の高い造りから生まれる、多彩な表現力。
トラピストビールに象徴される深い歴史や背景にあるストーリー。さらに、ランビックのように時の経過とともに深まる熟成の妙。これらすべてが織りなす奥深さが、ベルギービールの魅力だと考えています。食前酒や食中酒としてはもちろん、食後のデザートとして、あるいは一杯をじっくりと楽しむ。特定の型にはまることなく、お客様が「今、飲みたい」と感じるその瞬間に、自由に寄り添える存在であり続けるものと思っています。
Q:自由な楽しみ方こそが、ベルギービールの真髄ですね。大原さんの情熱が伝わるお話をありがとうございました。本日は取材にご協力頂き、本当にありがとうございました。
*掲載のメニュー及び取扱商品は取材時のものであり変更されている場合があります。
Signature Dish & Pairing
オススメ料理とペアリング
このお店で飲めるビール

REPORTED BY KONISHI WRITER
ヨシアキ
(社)日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ ベルギービールが持つ「ワインに負けない多様性」に衝撃を受け、その魅力を広めるべくワインインポーターから転身。テイスティングのプロとしての確かな感性で、ビールの個性やペアリングの可能性をわかりやすく解説します。