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ベルギー版「祭り」ガイド

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UPDATE: 2026.03.23

愛すべき「おかしな」伝統の世界へようこそ

日本の「祭り」を体験したことがある人なら、祭りの独特の感覚を知っているはずです。お囃子のリズムが体に響き、巨大な山車や神輿が街を練り歩き、子供からお年寄りまで地域全体が一つになるあの熱気。
ベルギー人である私から見ると、ベルギーにもよく似た魂があります。小さな国ですが、地元の伝統に対する誇りは人一倍です。ただ、日本の祭りが「伝統美や精神性」を重んじるとすれば、ベルギーの祭りは「いかに大真面目にふざけるか」に全力を注ぎます。
ベルギー人が愛してやまない、ちょっと奇妙で最高に楽しい3つの「ベルギー版まつり」をご紹介します。


1.イーペル市の「猫祭り」(Kattenstoet)

日本で「招き猫」が幸運のシンボルであるように、ベルギーのイーペルという街でも猫は特別な存在です。かつて中世のイーペル市は毛織物で栄えた街でしたが、倉庫の毛織物をネズミから守ってくれたのが「猫」でした。その功績を称え、現在では3年に一度、街全体が猫一色に染まります。
これはまさに「猫版の青森ねぶた」です!巨大な猫の山車が通りを練り歩き、猫のメイクや衣装に身を包んだ何百人ものダンサーが踊ります。クライマックスでは、道化師が鐘楼の頂上から猫のぬいぐるみを群衆に向かって投げます。
これをキャッチできれば、その年は幸運に恵まれると言われています。

Rostyslav Kudlak

2.ルーヴェン市の「メイボーム(五月の樹)植樹祭」(Meiboomplanting)

日本の祭りには、地域同士のライバル意識が背景にあるものも多いです、ベルギーでは、ルーヴェンとブリュッセルの2つの都市が1213年から現在まで、ある「木」を巡って愉快な争いを続けています。
ルールはシンプル:8月9日の午後5時までに、決められた場所に「五月の樹」を立てなければなりません。もし遅れたら、その年の特権は相手の街に移ってしまいます。何世紀もの間、両方の街が「自分たちが植えたのこそが本物だ!」と主張し合い、時には木を盗もうとしたり、ブラスバンドで賑やかに煽り合ったりします。まさにベルギー流の「大人の本気の遊び」です。

3.カステルレー市の「カボチャ・レガッタ」(Pompoenregatta)

最後に、ベルギー人のユーモアが爆発しているのがこれです。私たちは「巨大なカボチャ」に乗ってレースをします。
10月になると、カステルレー市の農家が育てた数百キロもある巨大カボチャの中身をくり抜き、それを湖に浮かべてボートにします。大人が必死に、滑りやすくて不安定なカボチャを漕いで進む姿を…。もちろん、半分くらいのチームはひっくり返って冷たい水の中にドボン!です。これこそが、「人生、笑ってナンボ」というベルギー精神の真骨頂といえるでしょう。


ベルギーの祭りは、歴史をただ守るだけでなく、猫に変装したりカボチャに飛び乗ったりして、「笑い」に変えて継承していくものです。

日本でベルギーの「祭り」を体感するには?

「でも、ベルギーは遠いし……」と思ったあなた、ご安心ください!日本でもベルギーの祭りの精神を味わえる場所があります。それが日本各地で開催されている「ベルギービールウィークエンド」です。
残念ながら、会場に巨大な猫、あるいは湖に浮かぶカボチャは現れないかもしれませんが、ステージに立つMCは、ベルギー流の「ちょっとしたおかしさ」を演出して会場を盛り上げる名人ばかりです。
そして何より大切なのは、そこには何百種類ものベルギービールがあるということ!現地のベルギー人が地元の祭りでそうするように、お気に入りの一杯を片手に、友人や家族と賑やかに笑い、音楽に身をまかせる。その瞬間、あなたはもうベルギーの祭りの輪の中にいます。
ビールを一口飲めば、カボチャに乗って漕ぎ出す勇気だって湧いてくるかもしれません!

シモン

REPORTED BY KONISHI WRITER

シモン

ベルギーで生まれ育ち、比較的最近日本での生活をスタートしました。 故郷を離れて初めて、当たり前だと思っていたベルギーの「ユニークな文化」や面白さに改めて気づかされる毎日です。
自然の中で過ごす時間が大好きで、趣味はガーデニング。 ベルギー人ならではの視点で、まだ知られていないビールの奥深い魅力や、日常を彩る楽しみ方をお届けします。

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